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ブラストメール vs Brevo|国産一斉配信ツールと海外MAを徹底比較【2026年版】
社内報を月1回、顧客向けニュースレターを月2回、合計で約5,000通。総務部の担当者がExcelの配信リストとBCCで送っている。「BCCの入れ忘れで全員のアドレスが丸見えになった」——この事故が起きてから、メール配信ツールの導入が決まった。
ブラストメールとBrevoの比較は、郵便局とFedExの使い分けに近い。国内宛てなら郵便局が安くて確実、海外にも送るならFedExの方が選択肢が広い。ただし、FedExの伝票は英語で書く必要がある。
ブラストメールは国産のメール配信サービスで、月額4,000円〜(登録アドレス数に応じた段階制)。Brevoはフランス発のMA(マーケティングオートメーション)プラットフォームで、無料プランから利用可能(1日300通まで)、有料プランは$25/mo〜。公式情報によると、Brevoは世界で50万社以上に導入されている。
この記事では、ブラストメールとBrevoを配信機能・MA機能・日本語対応・料金体系の4軸で比較する。読み終えるころには、自社のメール配信にどちらが合っているかが明確になるはずだ。
【結論先出し】
- 日本語サポート必須で一斉配信が中心 → ブラストメール
- MA(自動化シナリオ)を組みたい → Brevo
- 無料で始めたい → Brevo(1日300通無料)
- 国内キャリアメールへの到達率を重視 → ブラストメール
- メール+SMS+チャットのマルチチャネル → Brevo
- 社内の非IT部門が運用する → ブラストメール
ブラストメール vs Brevo 比較表
| 比較項目 | ブラストメール | Brevo |
|---|---|---|
| 月額料金 | 4,000円〜(税別) | 無料〜$25/mo〜 |
| 無料プラン | なし(7日間トライアル) | あり(1日300通) |
| 課金体系 | 登録アドレス数ベース | 送信メール数ベース |
| 日本語UI | 完全対応 | 一部対応 |
| 日本語サポート | あり(電話・メール) | なし(英語のみ) |
| 一斉配信 | ◎ | ◎ |
| ステップメール | △(限定的) | ◎ |
| MA(自動化) | × | ◎ |
| SMS配信 | × | ○ |
| HTMLメールエディタ | ○ | ◎ |
| 到達率対策 | ◎(国内ISP最適化) | ○(グローバル最適化) |
| API連携 | ○ | ◎ |
一斉配信:どちらも得意だが設計思想が違う
ブラストメールは「一斉配信を確実に届ける」ことに特化している。国内のメールサーバーを使用し、日本のISP(ドコモ・au・ソフトバンクのキャリアメール含む)への到達率を重視した配信設計になっている。配信リストのCSVインポート、セグメント分け、配信予約といった基本機能は一通り揃っている。
Brevoも一斉配信は得意だが、グローバル向けに最適化されたインフラを使っている。日本のキャリアメールへの到達率がブラストメールと同等かどうかは、配信内容やドメイン設定に依存する。SPF・DKIM・DMARCの設定をきちんと行えば問題ないが、この設定作業自体が非IT部門にはハードルになることがある。
MA(マーケティングオートメーション):Brevoの独壇場
Brevoの最大の差別化ポイントはMA機能だ。条件分岐付きのワークフローをビジュアルエディタで構築でき、以下のような自動化シナリオを組める。
- 新規登録→ウェルカムメール→3日後にフォローメール→開封しなかったら別件名で再送
- 特定ページの閲覧→関連製品のメール送信→クリックしたらセグメント移動
- カート放棄→30分後にリマインドメール→購入完了でシナリオ終了
ブラストメールにはこうしたMA機能がない。ステップメール機能はあるが、条件分岐やスコアリングには対応していない。「登録日を起点に定期的にメールを送る」程度のシナリオなら対応可能だが、行動ベースのトリガー配信はBrevoに軍配が上がる。
料金体系の違い:アドレス数 vs 送信数
ブラストメールは登録アドレス数に応じた月額制。3,000アドレスまでなら月額4,000円、10,000アドレスなら月額10,000円(税別)。配信数に上限はない。つまり、リストが小さければ安く、リストが大きくなると比例してコストが上がる。
Brevoは送信メール数ベースの課金。無料プランは1日300通(月約9,000通)、Starterプランは$25/moで月20,000通。コンタクト数に上限がないため、リストが大きくても配信頻度が低ければコストを抑えられる。
月1回のニュースレターを5,000件に送るだけなら、Brevoの無料プラン(1日300通を17日に分けて送信)でもギリギリ対応できる。一方、同じ5,000件に週2回送るなら月40,000通になり、Brevoでは$25/mo以上のプランが必要。この場合、ブラストメールの5,000件プラン(月額6,000円前後)の方が安くなる。
日本語サポート:ブラストメールの安心感
ブラストメールは電話・メールによる日本語サポートを提供している。配信設定のトラブルや、特定ISPへの到達率問題など、日本市場特有の課題に対応してもらえる。
Brevoのサポートは英語のみ。管理画面の一部は日本語化されているが、ヘルプドキュメントやチュートリアルは英語が中心だ。配信トラブル時に英語で状況を説明するのは、非IT部門の担当者にとってはかなりの負担になる。
こんな組織はブラストメールを選ぼう
- 一斉配信が中心で、MA機能は不要な法人・団体
- 日本語サポート(電話対応含む)を重視する組織
- 国内キャリアメールへの到達率を最優先にしたい場合
- 社内の非IT部門が運用を担当する場合
- 為替リスクを避けて日本円で固定費を管理したい場合
こんな組織はBrevoを選ぼう
- MA(自動化シナリオ)を活用したい企業
- 無料で始めたい、小規模リストで試したい事業者
- メール+SMS+チャットのマルチチャネル配信をしたい企業
- 海外の顧客リストにも配信する必要がある場合
- APIでCRM・ECサイトと連携したい技術チームがある場合
よくある質問(FAQ)
Q1. ブラストメールは個人でも利用できる?
利用可能です。ただしブラストメールは法人・団体向けの一斉配信に特化した設計のため、ステップメールや細かいセグメント配信が必要な個人事業主にはBrevoの方が機能的に合う場合があります。
Q2. Brevoの無料プランで月に何通まで送れる?
Brevoの無料プランでは1日300通まで送信できます。月換算で最大約9,000通です。コンタクト数に制限はありませんが、日次の送信上限がある点に注意が必要です。
Q3. ブラストメールの到達率は高い?
ブラストメールは国内のメールサーバーを使用しており、日本のISP(キャリアメールやプロバイダメール)への到達率を重視した設計です。公式情報によると、大量配信時の到達率維持のためにIPウォームアップやレピュテーション管理を行っています。
Q4. BrevoでSMS配信もできる?
できます。BrevoはメールだけでなくSMS・WhatsApp・チャットなどのマルチチャネル配信に対応しています。日本国内へのSMS送信も可能ですが、1通あたりの送信コスト(従量課金)は別途発生します。
Q5. HTMLメールのテンプレートはどちらが充実している?
テンプレートの種類ではBrevoが多く、ドラッグ&ドロップのメールエディタの使い勝手も良好です。ブラストメールにもHTMLメールエディタはありますが、テンプレート数はBrevoほど多くありません。ただしブラストメールのテンプレートは日本のビジネスメール向けにデザインされている点が強みです。
Q6. どちらのツールがGDPRに対応している?
Brevoはフランス発のため、GDPRに完全準拠しています。EU圏の顧客にメールを送る場合はBrevoが安心です。ブラストメールは日本の特定電子メール法に対応していますが、GDPRへの対応については公式サイトに明記されていないため、EU向け配信がある場合は個別に確認が必要です。
まとめ:ブラストメール vs Brevo、判断軸は「一斉配信か自動化か」
ブラストメールは国産・日本語サポート・電話対応ありで、一斉配信を確実に届けることに特化している。Brevoは無料プランから使えるMA+マルチチャネル配信プラットフォームで、メール以外にもSMS・チャットの配信チャネルを持つ。
判断の分かれ目はシンプルだ。「社内報やニュースレターを月数回、全員に同じ内容で送る」なら、ブラストメールの方が設定が簡単で到達率も安心。「セグメント別に異なる内容を送り、開封やクリックに応じて次の配信を自動で切り替えたい」なら、BrevoのMA機能が必要になる。
コスト面では、配信頻度が低い(月1〜2回)ならBrevoの無料プランで済む可能性がある。配信頻度が高い(週2回以上)場合は、ブラストメールの登録アドレス数ベースの定額制の方が結果的に安くなるケースが多い。
乗り換え時の注意点
配信リストの移行
ブラストメールの配信リストはCSVでエクスポートでき、Brevoにインポート可能だ。ただし、Brevoではインポート時にダブルオプトインの確認が推奨されるため、移行後に再度配信許可を取得する手順を挟む必要がある場合がある。
到達率の変化に注意
国産サーバーから海外サーバーに切り替わるため、特にキャリアメール(docomo、au、softbank)への到達率に変化が生じる可能性がある。移行後の最初の1〜2か月は開封率の推移を注意深くモニタリングすべきだ。
特定電子メール法への対応
ブラストメールは日本の特定電子メール法に対応した配信設計になっているが、Brevoに移行した場合も同法への準拠は送信者の責任だ。配信停止リンクの設置、送信者表示、オプトイン記録の管理を移行先でも漏れなく設定する必要がある。
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この記事について
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情報ソース:ブラストメール公式サイト・公式ヘルプ、Brevo公式サイト・公式ヘルプ
最終更新日:2026-05-12