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Brevo vs Kit比較|無料メール配信ならどっち?5軸で解説【2026年版】
メルマガツールを比較していると、「無料プランが充実している」という切り口でBrevoとKitが並ぶ。だがこの2つの無料プランは設計思想が全く違う。Brevoは「登録者無制限だが1日300通」、Kitは「10,000人まで無料だが自動化は1本まで」。同じ「無料」でも、使い方のベクトルが正反対。
ひとことで例えるなら、Brevoは「マルチツール付きスイスアーミーナイフ」——メール・SMS・チャット・CRMを1本に詰め込んだ多機能型。Kitは「筆圧にこだわった万年筆」——メールという1つの手段で読者と深い関係を築くことだけに集中した特化型。
Brevoは旧Sendinblue・無料で登録者無制限/日300通・SMS/WhatsApp対応・CRM内蔵・月€0〜€19。Kitは旧ConvertKit・無料で10,000人/配信無制限(自動化は基本1本)・Visual Automations・デジタル商品販売内蔵・月$0〜$79。
ここでは運営者マヤがBrevo・Kit両方の公式情報を2026年5月時点で付き合わせ、5つの比較軸で「どちらを選ぶべきか」の境界線を引きます。
Brevo vs Kit 総合比較表
| 比較軸 | Brevo(旧Sendinblue) | Kit(旧ConvertKit) |
|---|---|---|
| 課金方式 | 配信数ベース(登録者無制限) | 登録者数ベース(配信数無制限) |
| 無料プラン登録者 | 無制限 | 10,000人まで |
| 無料プラン配信数 | 1日300通(月約9,000通) | 無制限 |
| 無料プランで自動化 | ○(基本的な自動化対応) | ×(有料プランから) |
| 有料プラン最安 | €19/月(Starter・月20,000通) | $39/月(Creator・1,000人) |
| 自動化設計 | ○(多機能だがやや複雑) | ◎(Visual Automationsで直感的) |
| CRM機能 | ◎(商談管理・パイプライン・タスク) | △(タグ・セグメント管理のみ) |
| SMS/WhatsApp | ◎(マルチチャネル対応) | ×(メールのみ) |
| デジタル商品販売 | × | ◎(Kit Commerce内蔵) |
| メールデザイン | ◎(ドラッグ&ドロップ・テンプレート豊富) | ○(テキスト中心・シンプル) |
| トランザクションメール | ◎(SMTP・API対応) | × |
| 日本語UI | ○(部分的に日本語化) | ×(英語のみ) |
| 向いている人 | 多チャネル運用・CRM必要・配信頻度低め | クリエイター・コンテンツ販売・メール特化 |
Brevoが勝る点
1. 登録者数無制限の課金体系
Brevoは何人登録しても追加料金が発生しない。課金は「月に何通送るか」で決まる。リストが10,000人でも月2回の配信なら20,000通で€19/月。同じ条件でKitは10,000人のCreatorプランで$111/月。配信頻度が低い場合、Brevoの方が大幅に安くなる。
2. マルチチャネル対応
Brevoはメール配信だけでなく、SMS・WhatsApp・Webチャット・Facebook Messengerにも対応。「メルマガの配信日にSMSでリマインドを送る」「Webサイト訪問者にチャットで声をかける」ような多チャネル施策が1つのダッシュボードで完結する。Kitはメール一筋のため、メール以外のタッチポイントが必要ならBrevo。
3. CRM機能の内蔵
Brevoは連絡先管理だけでなく、商談パイプライン・タスク管理・顧客スコアリングを含む本格的なCRMスイートを持つ。個人事業主が顧客とのやり取りを一元管理したい場合、別途CRMツール(HubSpot等)を契約せずにBrevo内で完結できる。
4. トランザクションメール対応
Brevoは注文確認・パスワードリセット・予約確認などのトランザクションメール(SMTP/API)にも対応。自分のWebサービスやECサイトのシステムメールをBrevo経由で配信できる。Kitはマーケティングメール専用のため、トランザクション用途には別サービスが必要。
Kitが勝る点
1. 自動化シナリオの設計しやすさ
KitのVisual Automationsはフローチャート形式で「もしAタグなら→Bメール送信→3日待機→開封したか分岐」のような複雑なシナリオを視覚的に組める。Brevoの自動化も強力だが、多機能すぎて初心者には設定画面が複雑に感じることがある。直感的にステップメールを組みたいならKit。
2. デジタル商品販売の内蔵
Kit Commerce機能で有料ニュースレター・PDF・電子書籍・テンプレートをKit内で直接販売できる。メルマガ→商品紹介→購入→フォローアップ自動化がKit内で完結する。Brevoにはこの機能がないため、デジタル商品販売にはStripeやGumroadとの連携が必要。
3. 無料プランの配信数無制限
Kitの無料プランは10,000人に対して配信数に上限がない。毎日配信しても追加課金なし。Brevoの無料プランは1日300通の制限があるため、リストが300人を超えると1回の一斉配信すらできなくなる。毎日or高頻度で配信したいクリエイターにはKitの無制限が効く。
4. クリエイターコミュニティとの親和性
Kitはブロガー・ポッドキャスター・YouTuber向けに設計されており、ニュースレターフォーマット・サブスクリプション課金・クリエイターネットワーク(相互紹介)など、コンテンツ発信者に特化した機能が揃う。Brevoは汎用ビジネスツールのためこの文脈はない。
選ぶ前に知っておくべき注意点3つ
注意1: Brevoの1日300通制限は想像以上に厳しい
Brevo無料プランの「1日300通」は、登録者が300人を超えた時点で1回のメール一斉配信すらできないことを意味する。300人のリストに朝と夜の2通送りたくても不可能。リストが500人になったら有料プラン移行は必須。「無料で大きく育てる」戦略にはBrevoは不向き。
注意2: Kitの無料プランは自動化が1本までという上限
Kitの無料プランは10,000人まで対応し、Visual Automations(自動化)も基本的なものが1本だけ使える。「登録したらお礼メールを1通」までは無料で回せるが、リードマグネットごとにシナリオを分けたり、開封状況で分岐させたりする運用に入ると枠が足りない。複数の自動化を組むならCreator($39/月〜)が必要になる。
注意3: 両方とも日本語サポートは弱い
Brevoは管理画面の一部が日本語化されているが、サポートは英語/フランス語。Kitは完全英語。電話サポートはどちらもない。「日本語で電話相談したい」人にはどちらも不向きで、国産のMyASPやオレンジメールを検討する方が安心。
結論: こんな人はBrevo/こんな人はKit
| Brevoを選ぶべき人 | Kitを選ぶべき人 |
|---|---|
| 配信は月2〜4回だがリストは大きい | 少人数でも毎日〜週3で高頻度配信 |
| メール以外にSMS・チャットも使いたい | メール配信に集中したい |
| CRMで顧客管理も一元化したい | タグベースのシンプルな読者管理で十分 |
| ECサイトのトランザクションメールも統合したい | PDFや有料ニュースレターを販売したい |
| HTMLメールをリッチにデザインしたい | テキスト中心の個人的なメールを送りたい |
よくある質問
Q. BrevoとKitの無料プランはどう違う?
Brevoの無料プランは登録者数無制限・1日300通まで配信可能。Kitの無料プランは登録者10,000人まで・配信数無制限で、自動化は基本1本まで使えます。「少人数に毎日送りたい」ならBrevo、「まずリストを大きく育てたい」ならKit。方向性がまるで違います。
Q. 料金体系はどちらが得?
Brevoは配信数ベース課金(登録者数は無制限)、Kitは登録者数ベース課金。リストが大きくても配信頻度が低い場合はBrevoが安く、リストが小さくても毎日配信する場合はKitが安い計算になります。月2回程度の配信なら同規模でBrevoの方が安くなることが多いです。
Q. CRM機能はどちらが充実している?
Brevoの方がCRM機能は充実しています。連絡先管理・商談パイプライン・タスク管理・電話統合まで含むCRMスイートがあります。Kitにはタグとセグメントによる読者管理機能はありますが、商談管理や顧客スコアリングのような本格的CRM機能はありません。
Q. SMS配信はどちらが対応している?
Brevoはメール配信だけでなくSMS・WhatsApp・チャットにも対応しており、マルチチャネルマーケティングが可能です。Kitはメール配信に特化しておりSMS機能はありません。顧客への連絡手段をメール以外にも持ちたいならBrevo。
Q. 自動化はどちらが使いやすい?
自動化シナリオの設計しやすさではKitが上です。KitのVisual Automationsはフローチャート形式で直感的に条件分岐を組めます。Brevoの自動化も強力ですが、設定画面が多機能すぎて初心者にはやや複雑に感じる場合があります。シンプルにステップメールを組むならKit、多チャネル連携の自動化ならBrevo。
Q. BrevoからKit(またはその逆)に移行できる?
登録者リストのCSVエクスポート/インポートは両方とも対応しているため、データ移行は可能です。ただし自動化フロー・テンプレート・セグメント設定は再構築が必要です。BrevoのCRMデータ(商談情報等)はKit側に移行先がないため、CRMを活用している場合は移行コストが高くなります。
まとめ
BrevoとKitは「メール配信ツール」というカテゴリは同じだが、カバー範囲の広さが全然違う。Brevoはメール・SMS・チャット・CRMを1つにまとめた「マーケティングスイート」。Kitはメール配信とコンテンツ販売に全振りした「クリエイターの武器」。どちらも個人事業主に使えるが、事業スタイルで正解が分かれる。
マヤの私見としては、「配信頻度は月2〜4回」「顧客管理もメールと同じツールでやりたい」「将来SMS等のチャネルも使うかも」ならBrevo。「毎日or週3以上で配信する」「PDFや有料コンテンツを売りたい」「自動化のシナリオ設計を楽しみたい」ならKit。迷ったら配信頻度で判断——週1以下ならBrevo、週2以上ならKit。
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この記事について 運営者:マヤ | 情報ソース:Brevo公式・Kit公式・G2・Trustpilot | 最終更新日:2026-07-29