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Zapier vs Make|月$19.99と月$9、自動化SaaSのコスパ対決と使い分け【2026年版】
月末の経費精算を終えたあと、Zapier Professional年額$239.88(約37,000円)の明細を見てふと気になる。「Makeなら年$108(約17,000円)で同じことができるらしい」——SNSのタイムラインに流れてきた比較投稿が頭から離れず、深夜に料金ページを開き直す個人事業主は少なくない。
ひとことで例えるなら、ZapierとMakeの比較は「自動仕分けの代表格2台を並べて、電気代と積載量で比べる」作業だ。Zapierはアプリ棚7,000段の大型機で電気代(=タスク単価)は高め、Makeはアプリ棚3,000段で電気代が約1/20。同じ荷物を流すなら年間2万円の差が出るが、棚の多さや操作パネルの情報量はZapierが上回る。
Zapier Professionalは月$19.99・750タスク・アプリ7,000超・AI Agents搭載。Make Coreは月$9・10,000ops・アプリ3,000超・ビジュアルシナリオビルダー搭載。課金単位はタスク(Zapier)とops(Make)で異なり、ops単価はタスク単価の約1/20だが、シナリオが複雑になるとopsの消費量が1〜3倍に膨らむ。アフィリエイト条件はZapierがPartner Program(承認制)、Makeが35%×12ヶ月(オープン参加)。
マヤが両社の公式ページ・G2・Capterra・Trustpilotのレビューを2026年4月時点で付き合わせ、料金・機能・学習コスト・日本語対応・アフィリ条件を横並びにして、どんな使い方ならどちらを選ぶべきかを一本にまとめた。
【結論先出し】
- 英語UI・シナリオ学習が苦じゃない/コスパ最優先 → Make
- 7,000アプリ連携・導入速度・AI機能先行 → Zapier
- 月数千〜数万タスクの本格運用 → Make Core or Pro
- 月100〜1,500タスクで十分・Premier App使いたい → Zapier Professional
- 複雑な分岐・ループ・配列処理が多い → Make
- ノーコードでシンプルな連携だけしたい → Zapier
迷ったら両方の無料プランを同時に起動して、同じ業務を1週間ずつ走らせる——これが最も確実な比較方法です。どちらもクレカ登録なしで始められます。
Zapier vs Make 全比較表
| 比較項目 | Zapier | Make |
|---|---|---|
| 運営会社 | Zapier, Inc.(米国) | Make (Celonis傘下、チェコ) |
| 創業年 | 2011年 | 2012年(Integromatとして) |
| 月額最安(有料) | $19.99 (Professional) | $9 (Core) |
| 年額(最安有料・USD) | $239.88 | $108 |
| 無料プラン | 100タスク・2ステップZap | 1,000ops・シナリオ2本 |
| 課金単位 | タスク(アクション単位) | ops(モジュール単位) |
| タスク/ops単価 | 約$0.027/タスク(Pro) | 約$0.0009/ops(Core) |
| アプリ連携数 | 7,000以上 | 3,000以上 |
| 実行間隔(最短) | 1分(Pro以上) | 1分(Core以上) |
| 分岐 | Paths(条件分岐) | Router(複数パス対応) |
| ループ・配列処理 | やや弱い | Iterator/Aggregatorで強力 |
| ビジュアル設計 | フロー表示(やや直感的) | シナリオビルダー(ノードグラフ) |
| コード実行 | Code by Zapier(Python/JS) | Custom Appsまたはコードモジュール |
| AI機能 | AI Agents / Tables / Chatbots / MCP | LLMモジュール(OpenAI/Anthropic等) |
| 日本語UI | 英語のみ(一部ランディング翻訳) | 英語のみ |
| 日本語サポート | なし | なし |
| 日本人向け情報量 | 多(ブログ/YouTube豊富) | 中(Zapierの1/3程度) |
| アフィリエイト | Partner Program(承認制) | 35%×12ヶ月・オープン参加 |
| 決済通貨 | USD | USD / EUR |
料金ガチ比較:同じ自動化で、本当にいくら違うのか?
「Makeは半額」という言葉は間違いではありませんが、条件をそろえないと実感値とズレます。
月500タスク相当の自動化(個人事業主の典型規模)
| 項目 | Zapier Pro | Make Core |
|---|---|---|
| 月額 | $19.99 | $9 |
| 月容量 | 750タスク | 10,000ops |
| 500タスク相当で足りる? | ○(余力あり) | ○(大幅余力) |
| 年額 | $239.88 | $108 |
| 円換算(1ドル155円) | 約37,200円 | 約16,700円 |
年間で約20,500円の差。Zapierなら年1〜2回の家族旅行、Makeにすれば3ヶ月分の食費くらいの違いが出ます。個人事業主にとって、これは無視できるインパクトではありません。
月5,000タスク相当の中規模運用
| 項目 | Zapier Pro(2,500タスク段階) | Make Core |
|---|---|---|
| 月額 | $49(参考、公式要確認) | $9(10,000ops内に収まる) |
| 年額 | 約$588 | $108 |
| 差額 | +$480(約74,400円) | - |
規模が大きくなるほど、Zapierの価格は段階的に跳ね上がり、Makeは同じ$9のまま吸収されていきます。これが「コスパのMake」と言われる実態。
10,000タスクを超える大規模
10,000タスクを超えるとMakeも段階的に値上がりしますが、同じ規模でZapierの方がさらに高い傾向は続きます。月数十万タスクになると3〜5倍の差がつくケースも珍しくありません。
機能の守備範囲:Zapierは広く浅く、Makeは深く複雑に
アプリ連携数:Zapierが倍以上(7,000 vs 3,000)
数字の差は大きいですが、実際の業務で必要なSaaS(Gmail/Slack/Google Sheets/Notion/HubSpot/Stripe等)はどちらも網羅しています。差が出るのはニッチなSaaS——業界特化ツール、地域特化SaaS(特にアジア系)、Premier App(Salesforce、Microsoft Dynamicsの一部機能)等。
Zapier独占で使いたい連携がある場合は、そこだけでZapierの勝ち。該当しなければ両者は互角です。
ワークフロー設計:直感のZapier、自由度のMake
ZapierのZapは「トリガー1つ、アクションを順番に並べる」直線的な構造。初心者でも30分でひとつ組める直感性が武器。Pathsを使えば条件分岐もできますが、複雑な分岐は設計しづらい。
Makeのシナリオはノードグラフ型のビジュアルビルダー。トリガーから複数のルーターで分岐し、Iteratorで配列展開し、Aggregatorで結合する——という設計が図として見える形で組めます。慣れると複雑な業務フローもメンテしやすい反面、最初の1週間は「何がどう繋がっているかわからない」状態に陥ります。
分岐・ループ:この領域はMakeに分がある
Zapierの弱点として長年指摘されてきたのが、配列処理とループです。たとえば「Googleフォームの回答を受け取って、全レコードに個別メール送信」のような処理は、Zapier単体だと素直には組めません(Code by Zapierで書くか、何らかの工夫が必要になります)。
MakeのIterator/Aggregatorは、この用途にうまくハマります。配列を1要素ずつ展開して処理し、最後にまとめて束ねる。このパターンが、たった3ノードで組めるのが強み。業務フローがループや分岐を多用するタイプなら、コスト差が効いてくる前に、まず設計の楽さでMakeを選ぶ理由が立ちます。
AI機能:両者とも投資中、Zapierがわずかに先行
ZapierはAI Agents、Tables、Interfaces、Chatbots、Canvas、Zapier MCPを2024〜2025年に矢継ぎ早にリリース。「オートメーション基盤を1ベンダーで完結」を狙う野心が見えます。
MakeもOpenAI/Anthropic/Gemini等のLLMモジュールを充実させていますが、「AIエージェント」としての自律判断機能は、Zapier Agents、n8nに比べると一段階後ろにいる印象。ただし、LLMを「ひとつのモジュール」として既存シナリオに組み込む柔軟性はMakeの設計思想に合っています。
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学習コストとサポートの現実
UI・言語対応
両方とも英語UI。Zapier側はhttps://zapier.com/ja/でランディングページだけ日本語化されているものの、ZapビルダーUIは英語。日本語化の深さで言えば、Zapierとmakeは五十歩百歩です。
情報量の差はくっきりしています。ZapierはQiita・YouTube・個人ブログに日本語解説が豊富に蓄積されているのに対し、Makeの日本語情報はその1/3程度という体感です。独学で突破するなら、つまずいたときの検索ヒット率でZapierが優位。
サポート品質
どちらもメール/チケットサポートで、英語での対応。返信速度は有料プランの方が早い傾向。Zapierは過去にコミュニティフォーラム(community.zapier.com)の日本語投稿への返信事例もあり、結局のところ英語が必要ですが、情報収集の選択肢はZapierがやや広い。
学習曲線
Zapier:30分で最初のZap完成、1日で実用レベル、1週間で複雑なPathsまで。学習曲線は穏やか。
Make:30分でシナリオ1本完成は可能だが、Iterator・Aggregator・変数を使いこなすには1〜2週間の試行錯誤が必要。シナリオが複雑になってから本領を発揮する設計。
ケース別の推奨ツール
ケース1:個人事業主、月500タスク、Notion + Gmail + Slack連携
→ Zapier Professional $19.99。アプリ数・学習コストの低さ・日本語情報量でZapierが有利。Makeに乗り換えても月$10しか節約できず、学習コストに見合いにくい。
ケース2:EC事業者、月数千タスク、Shopify + MailChimp + Stripe + 配送API
→ Make Core $9 〜 Pro $18.82。タスク数が多く、配列処理(注文ごとのメール送信)が発生するため、Makeのops単価とIterator/Aggregator設計で優位。
ケース3:SaaS運営、月数万〜数十万タスク、多数のAPI統合
→ Make Pro or n8nセルフホスト。Zapierのタスク課金だと予算爆発。MakeのopsまたはVPS代のみのn8nが合理的。
ケース4:エンジニア不在の制作会社、クライアント案件の自動化
→ Zapier Team $69。Shared connectionと25ユーザー共有が効く。クライアントに説明するときも「Zapier」の方が説明コスト低い。
ケース5:ブートストラップ起業家、固定費最小化
→ Pabbly Connect ライフタイム $249。月額ではなくZapier/Makeの代替。5年使うと月額対比で大きな節約。
「両方併用」という選択肢もある
実は現場でよく採用されているのがZapierとMakeの併用パターンです。
典型的な使い分け
- Zapier:アプリ数が多く必要な連携(Premier App / ニッチSaaS)、シンプルな2〜3ステップZap、日本語情報で解決できる領域
- Make:月数千タスクのバッチ処理、複雑な分岐・ループを含むシナリオ、コストがかさむ領域
この構成なら、Zapier Free + Make Core $9 = 月$9の最小コストで両方の強みを取れます。スモールスタート向きな折衷案。
ただし、アカウントが2つ、ワークフローが2箇所に分散する運用負荷は増えます。メンバーが自動化の属人化を嫌うチームなら、単一ツールで統一した方が運用は楽。
アフィリエイトで紹介するなら、どちらが割に合う?
ブロガー・YouTuberとして紹介する視点で比べると:
| 項目 | Zapier | Make |
|---|---|---|
| プログラム名 | Partner Program | Make Affiliate Program |
| 参加 | 承認制(アプリ開発者・エージェンシー・コンテンツクリエイター向け) | オープン参加 |
| 報酬 | 15%リカーリング(第三者まとめ) | 35%リカーリング×12ヶ月 |
| Cookie期間 | 30日 | 30日前後(公式要確認) |
| 最低支払額 | - | $100 |
| 特殊条件 | - | 初報酬前に3件のユニーク顧客 |
参入のしやすさと単価の両面でMakeが優勢という見え方になります。自動化カテゴリのブログ収益化を狙うなら、Makeを主軸に据えて記事を書くほうが合理的。Zapierは情報量と検索ボリュームで集客には寄与するものの、アフィリ収益に直結しにくい構造です。
まとめ:コストで選ぶならMake、情報量と安心感で選ぶならZapier
Zapier Professional月$19.99(年$239.88)は7,000超のアプリ連携・AI Agents・日本語情報量の多さが強み。Make Core月$9(年$108)は10,000ops・ビジュアルシナリオビルダー・ops単価の安さが強み。同じ業務を自動化した場合のコスト差は年間約2万円で、規模が大きくなるほどMakeの優位が広がる。一方、日本語情報量はZapierがMakeの約3倍、学習曲線もZapierの方が緩やかで、初心者が挫折しにくい。どちらもUI・サポートは英語のみ。
マヤの私見としては、月1,500タスク以内でアプリの幅広さと日本語情報量を重視するならZapier、月数千〜数万タスクでコストを抑えたい中級者ならMakeが合う。両方の無料プランをクレカ不要で同時に起動して1週間使えば、体感で合う方が見える。それでも決め切れなければ、Zapier Free + Make Core $9の併用で両方の強みを取る構成もある。月額課金そのものを止めたいならPabbly Connectのライフタイムディール、セルフホストで根本からコストを消したいならn8nも検討材料に入れてほしい。
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よくある質問
Q1. ZapierからMakeに乗り換える具体的な手順はありますか?
直接のマイグレーション機能は提供されていません。手順は (1) Zapで動かしているトリガー・アクション・条件を一覧化(スクリーンショット推奨) (2) Makeでシナリオを新規作成し、同じトリガーを設定 (3) 各アクションをMakeのモジュールで再現 (4) 1週間並行稼働してデータ欠損・失敗率を比較 (5) 問題なければZap停止。20本超のZapを持つ事業者は、優先度の低いZapから段階移行するのが無難です。
Q2. ZapierのタスクとMakeのopsは、どちらがコスト効率が良いですか?
単純比較ならMakeの方が約20倍安い(Zapier $0.027/タスク vs Make $0.0009/ops)。ただしMakeはモジュール単位課金のため、シナリオが複雑になるとopsの消費が想定以上になります。実測では「Makeのops使用量がZapierのタスク換算の1〜3倍」が典型。それでも最終コストではMakeが3〜5倍安いというのが、自動化コミュニティの相場観です。
Q3. 両方を同じアカウントで使うことはできますか?
Zapier・Make はそれぞれ別サービスのため、アカウントも別々に作成する必要があります。同じメールアドレスで両方に登録しても問題ありません。両社を連携させる場合、一方のWebhookに他方がHTTPリクエストを送る構成で橋渡しは可能です(たとえばZapier Webhookをトリガーに、MakeでPOST送信)。ただし複雑になるため、基本は「ZapはZapier、シナリオはMake」と用途で分離するのが実用的です。
Q4. クレジットカードを登録せずに、両方の有料プランを試せますか?
無料プラン(Zapier Free 100タスク、Make Free 1,000ops)はクレカ登録不要。有料プランの14日トライアルはプラットフォームによって扱いが異なり、Zapierは有料プラン機能を14日間無料で試せますが、クレカ登録を要求されるケースあり(公式要確認)。Makeは有料機能の試用にクレカ登録を求められます。クレカなしで両方の有料機能を比較したい場合は、PayPal支払いに対応している時期を狙うか、無料プランの範囲でできる限り検証するのが無難です。
Q5. 日本のSaaS(freee・マネフォ・Chatwork)との連携はどちらが強いですか?
Zapierの方が公式連携が多い傾向です。Chatworkは両方で連携可能、freee・マネフォはZapierで一部公式対応(freeeはZapierの公式ページに存在)、Makeでは主にWebhook + HTTP Requestで自作する形になります。日本製SaaSを中核に据える業務なら、Zapierを選ぶかanyflow(国産iPaaS)を併用するのが妥当です。完全に日本語対応のiPaaSが必要なら、そもそもanyflowが第一候補です。
Q6. 学習コストを考慮すると、結局どちらを最初に学ぶべきですか?
自動化初心者はZapierから始めるのがおすすめです。理由は (a) 日本語情報量が段違いに多く、詰まったときの検索で解決しやすい (b) Zapの構造がシンプルで、最初の成功体験を得やすい (c) 業務で「Zapier使える」は履歴書に書ける汎用スキル。Zapierで自動化の感覚を掴んだあと、「コストを下げたい」「複雑な分岐を設計したい」というニーズが出てきた段階でMakeへ乗り換える、という学習順序が最も挫折率が低いです。
運営者:マヤ 情報ソース:https://zapier.com/pricing、https://www.make.com/en/pricing、両社公式ヘルプ、2026年4月時点の公開情報